土方久功研究者の清水久夫さんにも確認していただきましたが、今までの回顧展で展示された記録はなく(生前の個展などで展示された可能性は否定できませんが)、新発見の木彫作品と言ってよいでしょう。似たようなモチーフの作品もないではありませんが、非常にユニークかつ魅力的な作品だと思いました。裏側には「少女像(サタワル島にて)」と書かれた土方自筆の紙が貼ってあり、大きさは(約)47.5×33.5cmだそうです。
お話によると、吉田家(12坪の家)に掛かっていたものだそうで、いただいた本『父・吉田謙吉と昭和モダン― 築地小劇場から「愉快な家」まで』にも写真が出ています。いやあ、こういう発見が、回顧展を企画する妙味というか、役得ですね。
http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_1877.html
リンク:ギャラリー季の風(「吉田謙吉・資料編纂室」準備中)
http://www.tokinokaze.com/