- 生涯にわたって、様々な媒体に文章を提供した。南洋関係、民族学、詩、演劇、エッセイ、挿絵など広範囲にわたる。
- 媒体も、単著、分担執筆、雑誌、新聞、講演、ラジオ、テレビなど多様である。
- 特筆すべきは、作家・中島敦(1909年~1942年)との交友で、中島が南洋庁教科書編修書記としてパラオに来た1941年から親交を深めた。
- パラオでは、中島は土方の官舎に入り浸り、土方の日記を読むことを許されるほど親しく、中島の著作には、土方日記から採集したものが含まれる。「南島譚」(幸福、夫婦、雞)、「環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―」(寂しい島、夾竹桃の家の女、ナポレオン、真昼、マリヤン、風物抄)など。
- 中島没後も、全集発行の際には、装丁や挿絵、月報への寄稿など尽力した。