2020年8月2日

HH120年展:副題の解題

前回3年前の土方展では「南の島の光と風と夢」としていました。土方が親しかった中島敦の小説の題名から借りたのですが。今回は「記・詩・塑・劇・彫・画・民・文・絵・人」としました。が、少し分かりにくかったようです。英文副題「Various Works of Hisakatsu HIJIKATA」は前回と同じ、土方の多様な業績と魅力を知っていただきたいという趣旨は変わっていません。

いくつかご質問もいただいたので、即席でスライドを作成し、会場で投影していました。という訳で、展示が終わってからですが、スライドから「副題の解題」を抜粋して残しておきます。最初に、略年譜を入れておきましょう。

土方久功:1900年~1977年

  • 1900年7月13日、父・土方久路と母・初栄(海軍大将、男爵・柴山矢八の長女)の次男として、東京・小石川に生まれた。父・久路の長兄は、伯爵・土方久元。2歳上の土方与志は、土方久元の孫にあたる。  
  • 1906年4月、学習院初等科に入学。1917年3月、学習院中等科を卒業。
  • 1919年4月、東京美術学校彫刻科に入学。1924年3月、卒業。
  • 1929年3月、パラオへ渡航。1942年3月の帰国まで、旧南洋群島に過ごした。
  • 1942年9月、帰国後、医師の川名敬子と結婚。
  • 1948年3月、疎開先の岐阜・土田村から東京・世田谷に転居。後に、自宅にアトリエを増築し、本格的に創作活動を再開。
  • 1977年1月、心不全で逝去、享年76。