2023年10月2日

GMFアート研究会第5期1回目

岡本太郎「今日の芸術」(1954)、これは芸術を志す人のためにとどまらず、ちょっと言い切りすぎなくらい痛快な芸術論、文化論として楽しく読めました。
どんな人間の中にもあるアバンギャルドとモダニズム、の下りはとてもおもしろかった。人生も芸術も同じ。終始生命の回復、借り物でなく自分の内から出るものにエールを送ってて、元気をもらいました(刊行時に人気だったのが分かります)。
今回もナビゲーター・木村拓也さんによるテキストの精読、参加者のみなさんの意欲ある意見交換で充実した時間を持てたことに感謝します。ありがとうございました!


今月(来週)アートピクニックが10/11(水)にあります。よかったら、ご一緒しませんか?
太郎の言葉を引用します。
「あなたはそこにある画布、目に映っている対象を見ていると思いながら、じつはあなたの見たいとのぞんでいるものを、心の中に見つめているのではないでしょうか。(中略)それは、みる人数だけ無数の作品となって、それぞれの心の中で描き上げられたことになります。この、単数でありながら無限の複数であるところに芸術の生命があります。(中略)そうすると鑑賞-味わうということは、じつは価値を創造することそのものだとも考えるべきです。」

次回のGMFアート研究会<第5期>第2回は11/4(土)14:00からです。引き続き作家の芸術論の中からテキスト選択中。決まり次第告知します。