2022年7月24日

GMFアート研究会第3期 第3回目

7/23(土)午後、外は猛暑でしたが、自然空調(扇風機)だけでも暑さは思ったほど気にならず、木村拓也ナビゲーターの素晴らしいリードで、アルトーの世界に集中することができました。



アントナン・アルトーは精神を力から引き離し、真の文化を失わせたとする「西洋的観念」から「生」を救い出すために「残酷演劇」を提唱し、現代演劇に大きな影響を与えたといいます。読んでいく中で、私はアルトーの「残酷」は目に見えない本質に問いかけているもので、表面的でない温かみを感じました。幼少からの病気で阿片を服用し続けやがて統合失調症にといった破滅的な人生の印象も受けますが、固定概念、社会的・文化的なあらゆる抑圧にとらわれていくことを憎み、演劇だけではなく人間の生き方に精気をふきこもうとした真摯さを感じました。

これで第3期が終了しました。テーマを多角的な視点からより深く理解させてくれたスライドや印象深い映像の肉付けまで、ナビゲーターの木村さん、大変にお疲れ様でした!暑い中参加してくださったみなさん共々、ありがとうございました!!

次回第4期第1回は10/1(土)(予定)です。
テーマについては、身体論とは逆の視点で、心理学的アプローチから<わたし>とは何かを考察していく予定です。意欲あるみなさまのご参加をお待ちしています。テキストが決まりましたら、お知らせします!