2022年6月26日

GMFアート研究会第3期 第2回目

6/25(土)外は真夏の暑さでしたがギャラリーの中は幾分涼しく、あっという間の2時間でした。今回は、身体表現にかかわる方々も多く参加されてとても盛況に。机が足りなくて町会から調達してきました。



木村さんの冴えたナビゲートで前章の復習、モーリス・メルロ=ポンティ、ジャック・ラカンなど主だった思想家の身体論をみていきながら、鷲田の「モード」をとおして見えてくる身体観を辿っていきました。
”わたしは<わたし>に「なろう」とすることによって、<わたし>を認識することができるというパラドックスを抱えながら、決して捕まえることのできない<わたし>という幻影を追いかけている”という鷲田の考えを、言葉の表層で受け取るとネガティブに感じますが、表現することで自己を超克していく俳優さんからはポジティブな感想が、またメタバースの連想など様々な意見が出て、それぞれの歩み方によって違うんだなーと大変面白かったです。


2冊の参考文献『身体の零度』『ジェンダートラブル』、そしてテーマをより深く理解させてくれるスライド写真の数々など、いつもテーマにかかわるたくさんの肉付けをしてくださる木村さん、今回も本当におつかれさまでした!また暑い中参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
次回は7/23(土)です。
テキストは「アントナン・アルトー」の『演劇とその分身』(1938)
戦後の日本の演劇界にも大きな影響を与えた前衛演劇のパイオニア、アルトーの思想について考えます。
単発の参加も可です。みなさまのご参加をお待ちしています!
お申し込みはギャラリーまで:2222gmf@gmail.com