2016年4月3日

観る喜び

場所の四角と、高さがすっきりと生かされた空間

はだしで踏まれていく床が、あたたかそうだった

動かない照明が、人の存在する息遣いを見守っていた

人の体の美しさに久しぶりにみとれた

この場所をみてから、すべての着物をつくられたという

男と女が逆転したような二人の舞

つんざくような、なでるような、しみいるような・・・どんな音もそぐわしい

すべて空間の闇にすいこまれていく