GMFアート研究会 第7期 第2回
アートを読み解く:絵画の内と外 ジョナサン・クレーリー『観察者の系譜』から
テキスト1:ジョナサン・クレーリー『観察者の系譜』(遠藤知巳訳、以文社、2005年) 「第一章 近代と観察者の問題」「第五章 視覚的=幻視的抽象化」
テキスト2:ジョルジュ・バタイユ『ラスコーの壁画』(出口裕弘訳、二見書房、1975年) 「序」「ラスコーの奇蹟」「ラスコー人」「人物の表現」「ラスコーの動物芸術」
※該当部分を参加者のみPDFで共有します。
※当日は、要所を書き出したレジュメを配布します。
会 場:ギャラリー南製作所(大田区西糀谷2-22-2)
日 時:10月19日(土)14:00~16:00
参加費:1,000円(資料代、会場代込)
ナビゲーター:木村拓也(大田区立龍子記念館学芸員)
内 容
GMFアート研究会の第7期では、「絵画の内と外」をテーマに「作品をみる」という行為を考察していきます。前回は、メルロ=ポンティの『眼と精神』から、〈外なるもの〉へ向けられたまなざしが、自らの内に返ってくることで、むしろ「画家のほうが物のあいだから生まれてくる」という現象学的な絵画論について考察しました。
今回は、二部構成としまして第一部が前回の振り返りと、視覚文化論の重要書とされるジョナサン・クレーリー『観察者の系譜』(1990)を読んで、近代的な「視覚」について再度考察します。そして、第二部においては、起源を原始美術にまでさかのぼり、ジョルジュ・バタイユ『ラスコーの壁画』(1955)から、「人間と世界との交歓である」とされた洞窟絵画と「見ること」について考えを深めていきたいと思います。
単発参加可です。意欲あるみなさんのご参加をお待ちしております!