2018年9月30日

「ドットと螺旋と工場跡」

台風接近中の雨模様のなか、昼夜2回公演が行われました。
画のオオシロムネユミさんが昼はライブ・ペインティング、夜はOHPによるパフォーマンスを行い、演奏もまったく違う世界が現出しました。
 

  
 
OHPを使って壁や鉄の梁に紡ぎだされる光の空間はとても新鮮!
マケドニアのヨルダンさんのギャラリー初!のアコーディオン、ドイツのアンドレアさんのテナーサックス、福島さんのギター、武久さんの鍵盤、そして直さんの笛とこえ、、息の合った5人の重厚な音の連なりからささやくような柔らかな響きまで、光のしずくと螺旋のようにからみあって、、すっかり魅惑してくれました。
雨の中、ご来場くださったお客様、ありがとうございました!

飯塚直さんの主な予定:10/17(水)20:00「RPG トリオ」
詳しくはこちら→ http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/269068/
今回のライブの写真が直さんのHPにも載っています→ http://naofuetaiko.blog.fc2.com/

2018年9月28日

「東京の音」楽器・音づくり交流会

テリエさんはお昼過ぎから余念なく楽器作り、音調整に専念され、ギャラリーにステージができあがりました。
雨の中、アトリエぞうのみみの子どもたちが続々と自作のカリンバをもって、また糀谷小の合奏部の児童も何人か来てくれました。初めにテリエさんは口琴を披露。「口琴もカリンバも音のなるしくみは同じなんだよ」「へぇー」子どもたちは初めて聴く音に興味津々です。
石や木を削ってつくった、形状もとても魅力的な楽器を奏で、次々に子どもたちに触らせてくれて、即興の演奏会となりました。みんなの目がキラキラ輝いて、ギャラリーの空気もあったかく弾んでました。
   
交流会の様子は、本日28日(金)18時から、ケーブルテレビj:comの「デイリーニュース大田」にて放映されます。スマホからはこちら→https://www2.myjcom.jp/special/dolocal/
本日の東京新聞朝刊にも記事が掲載されました。
ギャラリーでの最終楽器・音作りを終えて、本日から下記ライブが始まります。
http://tokyosounds.jp/ 「東京の音ファイナル3Days in 新宿ピットイン」

テリエさん、素敵なプレゼントを本当にありがとうございました!

2018年9月25日

テリエさん来日

今朝成田に着かれたテリエさんは、真直ぐギャラリーへ。
1年かけて集められた自然素材の楽器を、ライブに備えて準備されました。
きのう完成したという鹿皮のフレームドラムを届けてくれた久田さんと。
自然の素材に囲まれて、なんだか野生が呼び覚まされる感じ、、あすの交流会が楽しみです。

 

2018年9月23日

「東京の音」楽器づくり交流会のお知らせ

9月26日(水)16時30分~17時
テリエ・イースングセットと大田区の子どもたちによる「東京の音」楽器づくり交流会

テリエさんは、2月にギャラリーにて昼夜にわたり氷の楽器によるワークショップ・コンサートをされたノルウェーの世界的パーカッショニストです。
http://2222gmf.blogspot.com/2018/02/blog-post_22.html
http://2222gmf.blogspot.com/2018/02/blog-post_23.html

25日にギャラリーに来られ、26日まで「東京の音」ファイナル公演のための楽器作り、最終音作りが行われる予定です(一般非公開)。
26日には、16:30から30分間、地域の子どもたちと音楽で交流する会を開くことになっています。ご興味があれば、児童、生徒を中心に追加で参加いただくことも可能です(保護者も)。ご希望があれば、ギャラリーまでご連絡ください。2222gmf@gmail.com

今回ギャラリーでつくられた楽器・音は、下記ライブで演奏されます。
http://tokyosounds.jp/
9月28日(金)~30日(日)「東京の音ファイナル3Days in 新宿ピットイン」
八丈島、奥多摩地域、都心の東京の全域をテリエ・イースングセットが巡り、集め、生み出した「東京の音」のすべての楽器を一同に演奏する最初で最後の公演です。
ノルウェーからは、サーミの人々が歌い継ぐヨイクの歌手サラ・マリエル・ガウプ・ベアスカ、国内からは、巻上公一氏や直川礼緒氏など口琴の第一人者のみなさまをお招きして、「東京の音」のファイナルにふさわしい公演を開催します。大人の方はこちらへどうぞ!

2018年9月22日

玄関ベル工事

何しろ築35年なものでいつもあちこち直してもらっているご近所の柏倉電設さんに、今回もお世話になっています。ヒャー、3階まで、こんな細っこいハシゴ(しかも支えなし)で行っちゃうなんて、すごいです~!ありがとうございました!
 

2018年9月21日

9/29ライブ演者プロフィール

少し長文ですが、飯塚さんが尊敬する方々ということなので、いただいた6人のプロィールを転載します(ママ、順不同)。ライブの告知は コチラ!

  • 飯塚直(いいづかなお/リコーダー&こえ&ほか)

桐朋学園大学音楽学部古楽器科に1年在籍。ルネサンス時代のダンスと音楽について研究し、吹き踊り、叩き踊り、叩き唄い、即興演奏を交えた活動を開始。録音参加(’10 Free Bird 「グリーンスリーヴス」、’10 ALM 「ディエゴ・オルティス~ルネサンス装飾の枠」、’12 ALM 武久源造「未来系バッハへの道」他)、NHK 趣味悠々「リコーダーでオールディーズ」出演、 芝居音楽製作・出演(’10 シアターコクーン 「十二夜」、’12 まつもと市民芸術館「K.ファウスト」’14'16「K.テンペスト」、'17 シアターコクーン「24 番地の桜の園」、'18 まつもと市民芸術館「白い病気」、劇団紅月「一休と地獄太夫」他)、 コンテンポラリーダンス、映像、朗読とのフリーインプロヴィゼイションなどで活動。古楽器を使った子供の為の創作音楽集団 ロバの音楽座のサポートメンバーとして公演に参加。
ソロやユニットで、0歳からのコンサートをしたり、古楽曲その他のクラシック音楽に、南米音楽、東欧音楽、ジャズなどをミックスしたオリジナル曲、東欧のトラッドを中心にライブを展開。
また、仲間の声を軸に、楽器の音やそこで偶然生まれたあらゆる音をミニマルに、また中世音楽的に重ね合わせながらの原始的偶発的音楽作りワークショップを行う中で、独特の匂いのする一期一会の音楽製作をする。’14 フォトグラファー NORi とのコラボアルバム「音写真帖」、’15 ギタリスト福島久雄をサポートに迎えたアルバム「直流(なおりゅう)」リリース。
http://naofuetaiko.blog.fc2.com


  • 武久源造(たけひさげんぞう/鍵盤楽器)

1984年東京芸術大学大学院音楽研究科修了。チェンバロ、ピアノ、オルガンを中心に各種鍵盤楽器を駆使して中世から現代まで幅 広いジャンルにわたり様々なレパートリーを持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。また、作曲、編曲作品を発表し好評を得ている。音楽的解釈とともに、楽器製作の過程についても造詣が深く、楽器の構造的特色を最大限に引き出す演奏が、楽器製作家たちからも高く評価されている。
91年「国際チェンバロ製作家コンテスト」(アメリカ・アトランタ)、また97年および01年、第7回および第11回「古楽コンクール」(山梨)、ほか多数のコンクールに審査員として招かれる。ソロでの活動とともに、00年に器楽・声楽アンサンブル「コンヴェルスム・ムジクム」を結成し、指揮・編曲活動にも力を注ぎ、常に新しく、また充実した音楽を追求し続けている。02年から毎年、韓国からの招請による「コンヴェルスム・ムジクム韓国公演」を行い、両国の音楽文化の交流に大きな役割を果たした。91年よりプロデュースも含め35作品以上のCDをALMRECORDSよりリリース。中でも「鍵盤音楽の領域」(Vol.1~9)、チェンバロによる「ゴールトベルク変奏曲」、「J.S.バッハオルガン作品集Vol.1」、オルガン作品集「最愛のイエスよ」、ほか多数の作品が、「レコード芸術」誌の特選盤となる快挙を成し遂げている。02年、著書「新しい人は新しい音楽をする」(アルク出版企画)を出版。各方面から注目を集め、好評を得ている。05年より鍵盤楽器の新領域とも言えるシンフォニーのピアノ連弾版に取り組み多方面から注目を集めている。06年NHK第一ラジオ「ときめきカルチャー」コーナーに年間を通して出演。1998~2010年3月フェリス女学院大学音楽学部及び同大学院講師。2013年、ラモーの抒情喜劇『レ・パラダン』の日本人による初演を指揮して、絶賛を博する。また、近年、毎年、ヨーロッパ各国(ドイツ、リトアニア、アイスランド、スウェーデン等)で、即興演奏を含む多彩なプログラムによって、オルガン、チェンバロその他の楽器を使った・コンサートを行い、注目を集めている。



  • 福島久雄(ふくしまひさお/ギター)

https://gypsyswghomep.ge.jimdo.com/
'88年、東京ホットクラブバンドに参加。 フランス・ツアーでジャンゴ・ラインハルト・フェスティヴァルに参加する。
'99年、サラエボで開かれたJazz festival Sarajevo'99に出演。
'01年、オスロで開かれた" Django Reinhardt festivalに出演。
'07年、Gypsy Jazz Festival New Caledoniaに出演。
Gypsy swing projectでアルバム「De quel pays etes vous?」(Capivara)、 自己のカルテットでアルバム「Europe.n d.rk sky」(Ohrai Records)を発表。
現在は、松本健一(sax)との漂流(さすらい)duoライブや山田晃士&流浪の朝謡等で活動中。 ノスタルジックなジプシー・スィング・ジャズからモダン・ジャズ、フリー、アーヴァンギャルド、民族音楽、等の境界を超えたインプロヴァイズド・ミュージックを目指す。


  • Yordan Kostov(ヨルダン コストフ/アコーディオン)

The Macedonian accordion player and composer. He performs concerts and artistic projects around Europe, Asia and South- America.
His contemporary compositional work often includes special instruments, open improvisations, electronic noise and as well the typical balkan flavour of his origin Macedonia.
His musical conceptions go from small accordion jazz groups to large ensembles and compositions for choir and orchestra, sometimes also with a DJ being part of the show.
His highly intense music leads to unidentified places of surreality, transforming sweet melodies into complex polytonal sounds.


  • Andreas Günther (アンドレアス ギュンター/サックス、フルート)

The german musician and multi instrumentalist playing keys, saxophone and flute.
He used to live in Shanghai for several years working with international artists like Jalill Auckbaraullee, Nick McBride, Xu Fengxia, Charles Foldesh, Fred Grenade, Kiki Joseph, Toby Mac, Ben Misterka, Alec Haavik, Gilles De Heuvre, Brian Hurley, Jim Kessler, Yordan Kostov, Lawrence Ku, Quentin Paquignon, Chad Romero, Leonardo Susi, Atze Ton. In 2018 some new recordings from Shanghai will be published at the small label hitthegrand.
He is a member of the art-collective The Polymorph Extra.Their award winning music video Leonor's Lullaby was nominated by international film festivals in 2017.
Together with Italian free jazz piano player Gabriele Meirano he played at 577 Forward Festival in New York.
They recently did a new recording which will be released soon.
Now living in Berlin Andreas works on bringing artists together for international events and interesting performances.

  • オオシロムネユミ(おおしろ むねゆみ/画)

16歳で単身渡米。23歳でロンドンで初の個展。アメリカの美術館 "San Antonio Museum of Art" に作品が所蔵される他、Levis JAPANでの公開ペインティングなど日本人らしからぬ油絵のスタイルと卓越した画力で活躍中。アート業界に限らず様々な分野のフィールドで作品を発表している。2006: Art Institute of Boston 2006年度最優秀アートプライズ  2007: オンライン ”iGavel auction by former Director of Sotheby’s”, U.S. 、  “The Steiner Building –Ergas Collection” サンフランシスコ, U.S.   2008: “The Dollar Untangled” at Tissetanta, ロンドン,UK    2009: グループ展 "ARTS to LIFE", ロンドン, UK    2012: No Nukes iphone デザインコンテスト入賞、脱原発ポスター展 nano space 錦糸町    2015: Beams カルチャート, 原宿    2016: 合同展 ”ブットビッダの休日” 浅草Buttobi   2016: Levi’s “We are 501” プロジェクト “ライブペインティング”, Levi’s store 原宿  2017: コラボ展 “画家と帽子” 浅草Buttobi、ターナーギャラリー企画展、他。


2018年9月19日

太鼓びよりの午後

初秋の気持ちのいい風の入るなか、今回もコスマスさんのパーカッションのリズム・ワークショップを楽しみました。
基本リズムを太鼓で取りながらクラップでリズムをとる練習。
徐々にパーカッションのバリエーションを増やしていきます。
初めて来てくれた右乃君もノッテます!

いただいた照明器具をバックに(隠れてるだよ、、)

2018年9月18日

ノート:青山杉作像について

昨年の土方久功展で展示した木彫レリーフについて、土方研究の第一人者である清水久夫さんから情報をいただきましたので、抄録で掲載します。

---以下本文---

ギャラリー南製作所所蔵作品「肖像」について
清水 久夫
 
昨年3月26日から4月9日まで、ギャラリー南製作所で開催された「土方久功展:南の島の光と風と夢」に一つの木彫レリーフが展示された。男の横顔が描かれた作品であるが、描かれた人物は、写真などの資料から、青山杉作であると思われる。
このレリーフ作品は、これまで開かれた回顧展に出品されたことがなかった。”新発見“の土方久功作品といえるものである。先日、戦後の「土方久功日記」を読んでいたら、1958年4月に次のような記述があるのが分かった(第75冊)。
 
8日 ●ゴタゴタシテイテ、ヤッタリ ヤラナカッタリダッタガ、2月ノ20日頃ニヤリダシタ桜ノト、ソレト仝ジモノデ欅ノト、ソレカラ、モオヒトツノ顔ト 出来アガリ、今日カラ、次ノ青山サンノデッサンニヨル 肖像トマデイカナイ欅板ノレリーフニトリカカル。幅1.1尺 縦1.35尺。

4月8日に着手した作品は、大きさが、幅1.1尺(33.3cm)、縦1.35尺(40.9cm)で、ギャラリー所蔵作品とほぼ一致する。また、「肖像トマデイカナイ」と書かれているが、確かに、新発見の作品は肖像らしくない。「青山サンノデッサンニヨル」とあるが、人物は構えた所のない、リラックスした自然な感じを与える。久功は俳優座でデッサンの指導をしていたので、その時に青山のデッサンを描いたものであろうか。

この半年後の9月23日の日記には、次のように書かれている(第76冊)。

23日 4月頃手ヲツケタ、昔ノ青山サンヲスケッチシタノニヨル、□(〔肖)□(像〕)欅板浮彫リノ肖像、イツカ出来アガッテイタモノ、色ツケ終ル。
   
ここから、このレリーフが9月に完成したことが分かる。肖像が若いのは、「昔ノ青山サンヲスケッチシタノニヨル」ためであろう。
(中略)
以上から、青山杉作の死後、1958年に久功はデッサンを基に、親しかった青山杉作のレリーフ作品を制作したことが分かる。そして、この作品は、ギャラリー南製作所の所蔵品とみてよいだろう。
 
---本文以上---

非常勤総務追記:本作品の箱(比較的新しいもの)には「男の肖像」と、作品裏には「肖像」と記された紙(比較的古いもの)が貼ってありました。高知県立美術館の図録P81に掲載のスケッチ「青山杉作像」と同じ図案であったことから、展示の際には「肖像(青山杉作像)」としたのでした。制作年は上記スケッチに合わせて1954年頃としたのですが、1958年に訂正しなければなりません。清水さん、ありがとうございます。


2018年9月16日

ブロンズ化進捗状況その2

昨日、金町にある三浦美術鋳造所に伺い、「ナイル」杖頭作品をお渡ししてきました。ここで2代目伊達政宗像がつくられたとのこと、さすが歴史を感じさせる現場でした。
すでにブロンズ化に取りかかられている「童」
完成は10月末とのこと。お披露目会には、三浦さんの貴重なお話も聞けることでしょう。

ブロンズ化進捗状況その1

しばたの郷土館にて、小室達の石膏作品「童」が、ブロンズ化をしてくださる三浦美術鋳造所の三浦さんに引き渡された写真(9/11しばたの郷土館にて撮影)が送られてきました。
これから、もう一つの作品「ナイル」を小室穣嗣さんに持参いただき、三浦さんのもとに伺います!

2018年9月12日

告知:唯 玲 展「囲庭」10/5~11

kakowareta niwa

2018年10月5日(金)~11日(木)
12:00~19:00 火曜休廊


私は作品とは、庭のような囲われた場に置かれた作り手の結晶のようなものではないかと感じている。
工場だった製作所の内側の場と多数の人が行き交い住む外側の場の気配は、モノクロの影たちの庭で刻んできた自分史に語りかけてくる。再びの景色を。

唯 玲  プロフィール(1997年以降)
個展:ギャラリーSHIBAアート、ART FORUM YANAKA、たいらか 等
グループ展:ギャラリー悠玄、地球堂ギャラリー、好文画廊 他
パフォーマンス:プロトシアター、ZAIM本館シアター、大倉山記念ホール、サブテレニアン、ギャラリー南製作所 他

2018年9月8日

クラウドご報告:ブロンズ化の途中経過

遅くなりましたが、ブログ上でもブロンズ化の途中経過についてご報告させていただきます(パトロンの皆様には、別に詳細メールをお送りしております)。
詳細はこちら→伊達政宗騎馬像をつくった小室達回顧展を開催、後世に残すため作品のブロンズ化を!

ブロンズ化する作品は、写真左の石膏作品「童」と決定させていただきました。小室達ご子息である穣嗣さんがモデルです。約1月ほどで完成予定、その後、しばたの郷土館に収蔵されます。詳細未定ですが、その前にギャラリーにてお披露目会をさせていただくかもしれません。
今回の感謝をこめてギャラリーでも、穣嗣さん所蔵の「愛犬ナイル」を新たにひとつブロンズ化し、しばたの郷土館に寄贈することにいたしました。
みなさまのおかげで、大変に幸せなプロジェクトになりました。心よりお礼申し上げます。
Dsc 3987 s